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モーニングコートとボタン数

静岡県のテーラー新屋のダイスケです


先日、歌手の桑田佳祐さんが紫綬褒章を受章しているところをテレビで見ました


普段、Tシャツ&ジーンズの印象がある桑田佳祐さんのモーニング姿を見ることが出来て新鮮でした

 

さて、そんなモーニングコート
リニューアル前のブログでも触れたことがありますが、今回はボタンの数にフォーカスをおいて書いてみたいと思います

 

現在のモーニングコートは1つボタンですが、今から半世紀程前には2つボタンであったり、19世紀の末には3つボタンや4つボタンのモーニングコートも一般に用いられていたそうです


そして、1個の場合は往々にしてリンク(拝みボタン)にかけるが、2個や3個の場合は普通にボタン掛けしていたそうです


それでは、4つボタンの場合はというと、上の2つをかけて下の2つは遊ばせていましたが、それはちょうど、6つボタン5つ掛けのベストのように裁断上で、掛ける用と掛けられない用のボタンがついていました

 

なお、モーニングコートのラペルは、4つボタン時代から2つボタン時代までノッチだったが、1つボタンになってはじめてピークが表れ(注=最初は1つボタンでもノッチド•ラペルが多かった)、今ではノッチのモーニングなど見たくても容易に見ることが出来なくなってしまいました


※2つボタンのモーングコートは、東京の金洋服店の服部先生のホームページで拝見したことがあります
http://kinn-tailor.com
(Custom-madeのページのモーニングコートの写真をクリックすると見れます)

 

次の関係はあくまで「概して」に過ぎませんが、フロントボタンと袖ボタンの個数を見ると、4個(前)に対し1個(袖)、3個に対し2個、2個に対し3個、1個に対し4個とどれも合計すると5個になるなんて話も聞いたことがあります

 

今回はモーニングコートの表面的な変化などを書いてみました
モーニングコートをインスパイアしようとしたデザインを考えているデザイナーさんなどには、参考になるのではないかと…

 

静岡県のテーラー新屋はモーニングコートもお仕立ていたします


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