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ご注文の流れ

テーラーとお客様とは医者と患者の関係に似ています。
特定の顧客(患者)に対し、特定のデザイン(症状)を色々とお尋ねしながらお客様との合作によって創りあげる一着限りの作品(お薬)です。そして出来上がった型紙(カルテ)は大切に保管されます。

Step 1 スタイルデザイン

テーラーとお客様とは医者と患者の関係に似ています。
特定の顧客(患者)に対し、特定のデザイン(症状)を色々とお尋ねしながらお客様との合作によって創りあげる一着限りの作品(お薬)です。そして出来上がった型紙(カルテ)は大切に保管されます。
簡単に解説しますとオーダーの流れとしては以下の通りです。

Step2 生地の選定

目的に合わせたスタイルデザインが決まると、その条件にマッチした生地を選びます。
好きな色や柄をテーラーに伝えて頂く事で、プロの目でスタイルデザインを考えた生地を何点かお出しします。その際、実際に生地を触って風合いを肌で確かめることも大切です。
生地選びが終わったら、裏地やボタンも自分で選ぶ事もオーダーメイドの魅力となります。

テーラーにまかせて頂ければ、プロの目で選定した生地に最適なものをお出しする事はできますが、自分で選ぶ事も大変楽しい事です。
※当店では、ある程度イメージの湧く仮縫いの際にする事が多いです。

Step3 採寸

体型によって、約16~32箇所の計測を実施しております。
採寸には、胸度式(ロングメジャーシステム)と短寸式(ショートメジャーシステム)の両方を採用しています。この両システムを用いる事で、バランスよく、着やすい、動きやすい、機能的で、美しさの出るスーツ作りをする為の設計図である型紙を作成する事が出来ます。
採寸に関してイージーオーダーとビスポークの採寸の概念は根本的に違い、イージーオーダーの場合はその寸法に仕上げる為に測るのに対し、ビスポークの場合はお客様の寸法はあくまでも参考寸法であり、どこからどこまでは何センチであるかを知るのと同時に、何センチに仕立てるかは、実際にお客様の肩や背中、足などに軽く触れさせていただき、数値では表せない体型を手の感触で把握します。

採寸時のポイントは、メジャーで測ろうとすると、どうしても姿勢良くしてしまいがちですが、なるべくリラックスして普段の姿勢でいるように心がける

Step4 型紙作成

採寸の数値とスタイルデザインをもとに、型紙を作成します。その際、採寸数値だけに頼るのではなく採寸時にお客様に触れた感触により全体のバランスを重要視して型紙を作成します。

当店の型紙作成の根本理念は、正確な採寸と緻密な観察による完全な体型の把握にもとづいた設計であり、フィッティング後における補正を最小限度にとどめる事を理想としています。

また、当店では、型紙を作成する事もありますが、基本的に“直か裁ち”という方法を用いています。その名の通り、型紙を作らず直接生地にチョークで線を引いていく方法で、裁断法を充分マスターしなければ出来ない裁ち方です。

Step5 裁断

“地のし”というアイロンの熱と蒸気で生地の地の目を整える工程を充分に行なった後、裁断に移ります。

約長さ3.2メートル、幅1メートル52センチの生地に前身頃、後身頃、細腹、上袖、下袖、ベスト、ズボン前身、ズボン後身、等に裁断されます。

当店は型紙を作成しませんので、長年の勘によって何処にどの部分をマーキングすればいいかを見当をつけて、縫い代や、補正になりやすいところをあらかじめ考慮してチャコで線を引いていきます。

Step6 仮縫い&フィッティング

各パーツに裁断された生地に切り躾を打ち、それらをしつけ糸で縫い合わせられて仮縫いの洋服が出来上がり、洋服全体のイメージを確認する事が出来ます。

フィッティングには、お客様にワイシャツと革靴をご持参いただき、裁断して縫い合わせた仮縫いの洋服を着用してもらいます。つい胸を張り姿勢をよく見せたくなりますが、採寸の時と同様に自然体でいることが肝心です。
フィッターの目からのバランス、身体へのなじみ方やゆとり具合などを確認し、その後、お客様にフィット感やシルエット、ディテールを再確認していただきます。この工程を経ることで、よりテーラーとお客様のイメージを共有することができ、動いた時の形の美しさも含めご要望に最適な洋服を仕立てることが出来ます。

大きな直しが無く、補正も最小限で済む場合には、補正をして本縫いにかからせて頂きますが、お客様のご要望や、大きな直しが必要な場合にはもう一度仮縫いをし直すこともあります。

Step7 本縫い

裁断士が、仮縫いした洋服を一度ばらばらにした後、アイロンをかけて平らな状態に戻して、フィッティングの際出た補正箇所やお客様のご要望をミリ単位で修正します。

補正し、新たに切り躾を打った後に、具体的な指示をジャケットとトラウザーズそれぞれのベテランの縫製士に伝えて、本縫いが始まります。縫製士は外からは見えない箇所に素材と手間と時間を惜しまない事で、人間の体という丸みを帯びた立体を、平面でしかなかった生地が手を経ることで、絶妙な立体感を生み出していきます。

当店では、本縫いの後にジャケットとトラウザーズの特殊プレス(オールセット加工)を用いることで、日々着られるスーツが何十年もエレガントなシルエットを保ち胴回りをやさしく包み込むよう工夫されています。

お時間はかかりますが、出来上がりまで待つのもオーダーメイドの楽しみでもあります。自分で選んだスタイル、生地、裏地にボタン、それらが一体となって一着の洋服となるわけで、世界で唯一着の自分の洋服が完成します。

Step8 お渡し “心を込めた一品作り”

以上が、洋服の出来るまでの概要です。
(細部の事は省略してあります。)

このように、注文洋服はお客様のオーダーに応じて、上着だけでも40時間以上の手間をかけて一着一着作り上げています。

当店では、本縫いの後にジャケットとトラウザーズの特殊プレス(オールセット加工)を用いることで、日々着られるスーツが何十年もエレガントなシルエットを保ち胴回りをやさしく包み込むよう工夫されています。

注文服は既製服と違い、お客様と店の合意による共同製作された洋服で、心を込めて作り上げています。アフターケアなどのサービスも行き届き、お客様と店との信頼と人間関係によって、素晴らしい仕上がりとなります。

あなただけの一着を、是非オーダーメイドで・・・・。

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