静岡県のテーラー新屋のダイスケです
令和5年8月より、お客様にはごゆっくりと生地やデザインを決めていただきたく、「お問い合わせ」内に新たに予約フォームを設置いたしました
http://www.tailor-shinya.com/contact
事前予約のお客様を優先に、接客対応をさせていただいております
お電話または予約フォームよりご予約をお願いします
今後もお客様一人ひとりに向き合いスーツを仕立ててまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます
2023年7月29日
カテゴリー :お知らせ
静岡県のテーラー新屋のダイスケです
令和5年8月より、お客様にはごゆっくりと生地やデザインを決めていただきたく、「お問い合わせ」内に新たに予約フォームを設置いたしました
http://www.tailor-shinya.com/contact
事前予約のお客様を優先に、接客対応をさせていただいております
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今後もお客様一人ひとりに向き合いスーツを仕立ててまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます
あけましておめでとうございます。2025年もよろしくお願いいたします。
ありがたいことに例年に比べ1月2月のご注文が多く、なかなかブログを更新できずにいました。
新年のあいさつが遅れて申し訳ありません。
さて今日の話は「オックスフォードとケンブリッジ」です。
これらはイギリスの地名であり、大学の名前でも広く知られています。
私はイギリスの映画やドラマが好きでよく視聴しています。たくさんのイギリスの作品を視聴して今まで気になってはいたけど
放置していた言葉が今日のテーマの「オックスフォードとケンブリッジ」です。
作品の中では「君はオックスフォード(ケンブリッジ)大学出身だろ?」や「だからオックスフォード(ケンブリッジ)の人は苦手なんだ」などといった使われ方をします。
オックスフォードの人、ケンブリッジの人、どんな人か皆さんはご存知ですか?
これらの言葉は思想や性格のことを表しています。
オックスフォード大学は保守的な位置にいると言われています。そのオックスフォード大学に勤めていた革新派の教授たちが設立したのがケンブリッジ大学です。
(※これらの意味はステレオタイプであり、現在ではそういった意味を持って使われることはあまり無いみたいです)
そこで紳士服の中にもオックスフォードと名の付くアイテムがあります。オックスフォードシャツやオックスフォードシューズ(ストレートチップ)などです。
オックスフォード〇〇というアイテムはオックスフォード大学が由来となっている場合があり、シンプルで保守的なデザインが多い印象です。
キングスマンでハリーがエグジーに革靴を選ぶシーンで「ブローグ(装飾)じゃなくオックスフォードで」といったのは古き良き伝統を重んじるキングスマンの
思想が伝わるセリフだっと思います。
現代の服装史では紳士服は保守的な装いであると思います。では、紳士服を作る私たちテーラーはどうなのかというと「保守的でありながら革新的でなければいけない」と思っています。
古くからあるスタイルを守りつつ、トレンドやお客様のご希望に沿えるように進歩していく必要があると思っています。
余談ですが、オックスフォード大学とケンブリッジ大学の2つの大学を卒業したのがスティーブン・ホーキング博士です。
2024年11月12日
カテゴリー :お手入れ
今年は暖かい日が長くようやく冬を感じられる気温になってきました。
さて今回お話しするのはエスコリアル生地です。
エスコリアルとは?
エスコリアル、あまり聞きなじみのない生地かもしれませんが、メリノウールなどと同様で羊の種類を表しています。
エスコリアルはオーストラリアとニュージーランドのみに生息する少数の群れの羊の生地です。弾力性や軽量性、柔らかい手触りなどの特徴があります。
エスコリアルの歴史
エスコリアルの羊の群れは14世紀に北アフリカで生まれ、ムーア人によってスペインに持ち込まれたと言われています。その後1世紀にわたりムーア人がスペインに敗れ、エスコリアルはスペイン王室の所有物となり、エスコリアル宮殿の外で放牧されたことからこの名が付きました。
国王の指示により1765年までエスコリアル羊はスペイン国外への持ち出しが禁止されました。その後ナポレオンのスペイン侵攻により羊の群れは散り散りになりましたが、侵攻に危機感を持ったスペイン王室がドイツのザクセン選帝侯に100頭贈り、この100頭の群れが最後のエスコリアル羊の群れとして生き残りました。
その後1829年にスコットランド人女性が120頭をオーストラリアに運びましたが、今日のエスコリアル羊の生地はすべてこの小さな群れの子孫から採取したものです。
よって現在のエスコリアル羊の数は一般的なメリノ種の羊に比べて0.0003%しか生存していません。
エスコリアルの特徴
繊維が細く、コイル状のばねの様な繊維であるため適度な光沢感とシワになりにくい耐久性があります。
エスコリアル生地でスーツ(2ピース)を仕立てた場合の参考価格
エスコリアル・バンチブック
ハンドメイドライン ¥720,000円~
スタンダードライン ¥640,000円~
現物エスコリアル生地(上部の写真)
ハンドメイドライン ¥440,000円~
スタンダードライン ¥360,000円~
※現物のエスコリアル生地は売り切れました。バンチでの取り扱いは引き続き承っております。
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お仕立て料金
ハンドメイドライン ¥280,000円~
スタンダードライン ¥160,000円~
2024年10月11日
カテゴリー :仕立て
最近、ラグランコートの注文がありましたのでラグランコートについて説明します
ラグランスリーブはコートやスポーツ用のシャツなどで使われる襟元から繋がっている袖のことです。
その生まれは19世紀ワーテルローの戦いで片腕を失った兵士が剣を振りかざしやすくするために、当時兵士用のコートを
製造していた英国ブランドの「アクアスキュータム」が考案したと言われています。
腕の可動域が増えるというメリットから現在では野球やクリケットなどの腕を動かすスポーツのユニフォームとして採用されています。
一般的なセットインスリーブと言われる袖に比べてカジュアルな印象を与えます。
一般的なセットインスリーブとラグランスリーブを合わせたスプリットラグランというものも御座います。
動きやすさとフォーマルらしさ、両方の特徴があります。しかしセットインスリーブほど格式ある雰囲気は出ず、ラグランスリーブ
ほど可動域が増えるわけではありません。しかし珍しさやデザイン的な魅力は十分にあると思います。もし一般的なコートをすでに所有していて
少し変わったコートが欲しいと思った場合は、スプリットラグランに挑戦すると良いかもしれません。