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フルオーダーとは

クールビズやカジュアル化が普及した現代でも、まだまだ『スーツを着る』機会は少なくなく、そしてスーツになにかしらのこだわりを持つ人々も…
あくまでも実用品であるスーツに求められるのは、まずは着やすさ、その上でデザインや風格が優れていれば申し分ありません。

“オーダースーツ”とは、自分の好みの生地、好みのデザイン、好みの仕立てで、お客様の要望や体型に合うよう仕立てられた『世界に一つ』しかないオリジナルのスーツを指します。

しかし、“オーダースーツ”と一口に言っても明確な定義があるわけでもなく、様々な工程、数々の呼び名や値段に違いがあり、それらの違いがスーツを仕立てる上での出来栄えに大きく反映してきます。

一例を挙げれば、イージーオーダーはフルオーダーの簡易版と誤解されがちですが、寸法通りに仕上げればよいイージーオーダーと、寸法は参考程度として体型に合わせて裁断するフルオーダーとは本質的に『別物』であり、例えればフルオーダーとイージーオーダーは、グラスのコップとプラスチックのコップ、手描きのポスターと印刷のポスターほどの違いがあります。

フルオーダー

別名“ビスポーク”とも呼ばれ、特定の顧客に対し、特定のデザインをお客様との合作で創りあげる一着限りの作品です。身体にフィットするのはもちろんのこと、細かいディテールやスタイルなどにもこだわることができ、お客様の要望を思う存分反映されます。

仕立ての全工程を熟練した職人が手作業によって仕立てるので、ミシンメイドにはない柔らかさを生み出してくれます。その為、既製服は初めて着た瞬間が最高の状態であるのに対して、仕立てられたスーツは袖を通した瞬間からはじまって、着ているうちに生地と生地の縫い目が自然と体型に馴染んでしっくりきます。

また、体型が変わっても融通が利くように裁断され、体重±5キロの変化、5センチ前後のサイズ直しまで、そのシルエットを変えることなく背広・パンツの修繕をすることが可能です。

フルオーダーとは、お客様の要望や体型にもっとも適したスーツを仕立てるために、オリジナルの型紙を製作するところから全てを手作業で作り上げるオーダーです。

イージーオーダー

システムオーダー、カスタムオーダー、ロイヤルオーダー、ス・ミズーラなど様々な呼び方があります。

採寸後、縫製工場へ依頼し、職人的技法を分業作業によって作り出すスーツです。オプションで仮縫いをつけることもでき、パターンオーダーに比べて融通が利く利点があります。
手軽に購入できる一方で、縫製工場によって品質にばらつきがあり、また工場既存のパターンを使う為、シルエットやディテールに制限があります。
同じ生地で仕立てても縫製工場のランクによって3万円~15万円以上と値段に大きな差があるのも特徴です。

イージーオーダーとは、お客様の要望や体型に近いスーツを手軽に仕立てる為に、工場既存の型紙を使用したオーダーです。

パターンオーダー

こちらもス・ミズーラと呼ばれることが多いです。多くの有名ブランドが打ち出しているオーダーがこの手法で行っています。

いくつかのゲージ服からお客様の体型に近いものを選び、ピンなどで微調整を行った後に工場へ依頼します。お客様の身体に合わせることよりも、むしろデザイナーのラインを優先している為に、極端に標準から外れた体型の人には向かないオーダーです。しかしゲージ服を着用するので出来上がりのイメージがしやすい特徴を持っています。

パターンオーダーは、オーダーというよりもむしろ既製服に近く、既にでき上がっているスーツをもとに、加工・修正を加えて作り上げるオーダーです。

オーダースーツ作業別作業工程

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