静岡県のテーラー新屋のダイスケです
先日お客様が、ご自身の結婚式で使用されるボーラーハットを英国のジェームスロックから取り寄せたと見せてもらえる機会がありました
その際に、帽子の色について質問があったので、今回はボーラーハットについて書いてみたいと思います
山高帽は、ボーラー(英国)やダービー(米国)と呼ばれ、黒色が普通とされていますが、まれにブラウンやグレーのものもあります
では、黒とその他の色と、どのようにかぶり分けるかについて書いてみます
英語の表現に”From Hat to Shoes”(帽子から靴まで)というのがあるように、「上」と「下」とでバランスやハーモニーをとるのが普通です
したがって黒のボーラーをかぶったなら靴も黒が好ましく、茶の靴をはいてボーラーをかぶりたければ”ブラウン・ダービー”であるほうがよく、ミディアム・グレーのスーツを着た場合のボーラーはグレーまたは黒で、靴はグレー(ただし、スエード)か黒とされています
なお、茶系統のスーツに黒のボーラーをかぶって黒靴をはき、クリームのシャツに黒地に茶色のストライプがハッキリあらわれたタイをしめ、黒い手袋をして、黒の傘で握りが茶系というイデタチの写真を40年以上前の英国の服飾雑誌で見たことがありますが、それはとてもスマートだったです
まぁ、あまり規則に縛られることなく自由にファッションを楽しむべきだと思いますが、基本を知っていると楽しみ方にも幅が広がると思います
静岡県のテーラー新屋は、ボーラーを中々かぶる機会は少ないと思いますので、ソフトハットに当てはめて考えると良いと思います